人体の不思議展
前回開催時に行きそびれたので、今回行ってみた。
入場待ちの列はなく、さくっと入れたのですが、場内は大混雑。
どういう展示なのかは、下記のhotwiredの記事が詳しいのでそっち参照。
展示を見ていて気づいたことは、大きく分けて見学客が2種類いるということ。純粋にアカデミックな目的で来ている客と、エンターテイメント目的で来ている客。具体的に言うと、「ほら、XX筋のところで2つに分かれているでしょう?」などと話していて異様に人体の構造に詳しい客。そして、ただ単に「やだ、きもーい」とか言ってる客。
私は、自分の左膝に人工靭帯が入っていることから、膝の骨格とそのまわりの筋肉の構造に興味があって、そこを見ようと思って行ったつもりだったのだが、この2種類の客がいることに気付いてから、自分の中にもその2面性があることに気が付き、自己嫌悪に陥った。本当は自分もお化け屋敷に入るような感覚で展示を見にきたのではないかと。
人体の不思議展の「展示会の主旨」に「健康の大切さと生命の尊厳を再確認」という言葉あるが、そのままではなくて、ちょっと別の意味で「生命の尊厳を再確認」する結果になった。
この展示は本当にこのままでいいのだろうかと。
少なくともドナーに対する敬意を意識させる展示があっても良いのではないかと。
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米国初の『人体の不思議』展:批判や噂も
このあと、私はしばらく食欲がなくなった。
(画像は入場半券、告知ポスター、展示会場入り口の様子)
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