80 Days
暇だったので見てきた。Yahooムービーでの評価があまり高くなかったので、どーかなーと思っていたのだが…………実はけっこう面白くて満足。
原作は「80日間世界一周」。
ジュール・ベルヌの作品の映画化としては、最近では「タイムマシン」があるが、それよりもかなりショーアップされていて、一本調子のストーリーで特にあまり頭を使うことなく楽しめるジェットコースタームービーになっている。
そもそも、何が見たくてこの映画を見に行ったのか。それによって明確に評価が分かれるだろう。
(1) 原作ジュール・ベルヌというところから、純粋なSF映画が見たくて見に行った場合
(2) シュワルツネッガーの最後の出演作ということで見に行った場合。
(3) それからジャッキーチェンが見たくて見に行った場合。
前者2つの場合ならば、飛んだクソ映画に見えたかも。
正直、SFというにしてはいわゆる漫画チックな構成で馬鹿げているように見えるし、シュワルツネッガーの登場は脈略が無く激しいアクションもない道化役で、何のために出てきたのかよくわからずつまらない。
ジャッキーチェンやカンフー映画などが好きな層にはそれなりに楽しめるのではないだろうか。ジャッキーチェンの他、
カレン・モクやダニエル・ウー、そしてウオンフェイフォン役で“あの人”までが登場する(ジェット・リーじゃないよ)。そのため、カンフー中心のアクションシーンが続く。まぁこれは、ハリウッドの流行なのだから仕方がない。
それに、世界各国の豪華な役者陣、その時代を物語る美しいセット、世界各国のロケで得た美しい風景が花を添える。こりゃ金かかるわ。
主題としては、「貫く強い信念とそれを支える友情」といったところか。
たった2人で始めた旅が、3人になり、信頼と裏切り、葛藤などいろいろありながら、やがて固い友情で結びつき、最後には全世界の人々を味方につけてゴールする。
私としては、結末の迎え方にちょっと不満がある。あっと驚かすにはちょっと弱い。この旅全体がその結末の伏線ってことになるのだが、もうちょっと何かそれを匂わすものがあってもよいのではないか。
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