THE LAST PARTY
Musical THE LAST PARTY
S.Fitzgerald's last day -フィッツジェラルド最後の一日-
訳あって、宝塚歌劇を見に行く。(日本青年館)
筋としては、アメリカ文学を代表する作家スコット・フィッツジェラルドが、その死の直前、自分の半生を回想するというもの。
夢と栄光。華やかに彩られた(かのように見えた)日々、そして嫉妬、葛藤、挫折。
人が味わう人生の全ての感情をこの2時間に凝縮したドラマ。
公演時間2時間45分、正味2時間20分。
宝塚歌劇は前に一回見に行った(花のいそぎ)が、それはひたすら美しさを追求したショーだったが、今回は全く違う感じのする芝居だった。歌も踊りも衣装も、もちろんそれは宝塚歌劇なのであるが、いくぶんか抑え気味の演出。
舞台装置もかなり地味。英文をアレンジした模様で統一された台形型の床とつり天井、左右に2つずつ配置された4つのパネル。上手奥にある2段のステップ、それにいくつかの家具だけで、全ての場を表現する。最初は凡庸に見えるセットなのだが、最後の最後で、4枚のパネルがフィッツジェラルドの長編4作品を象徴してるのだとわかる。
全体的に見て一般的に考えられていると思われる“宝塚臭さ”を排除しようとしているような印象を受ける。宝塚歌劇だと言わなければ、わからないかもしれない。純粋なミュージカルとして楽しめるので、一般大衆向け(?)の内容と言える。
でも逆に宝塚歌劇を見慣れたファンにとっては、ひょっとしたらもの足りないかもしれないな。
(写真は購入したパンフ)
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