V FOR VENDETTA
今日は吉祥寺のバウスシアターにて。
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VENDETTA とは 血の復讐(幾代にもわたる仇討ち)のこと。
V は主人公の名。
400年前、火薬陰謀事件(政府転覆未遂事件)の実行責任者とされるガイ・フォークスの生まれ変わりになりきる主人公“Ⅴ”が、独裁国家と化したイギリスを転覆させ民主主義を取り戻そうとするというのが筋。
見どころはナタリー・ポートマン丸坊主(笑)
シュチュエーションは全く違うが、デミー・ムーアの丸坊主をちょっと思い出した(GI.ジェーン)。
それと、ヒューゴ・ウィービング演じる“V”の屈折した愛。自分の経験したことを、イヴィに同じように経験させようとやったことは、やはり変態的である。
この映画で独裁国家となっているのはイギリスだが、それは現代のアメリカを見立てているとも思えるし、中国や南北朝鮮やイラク、そしてもちろん日本のことを言っているともとれる。嘘によって国民を扇動しようとするのは、どこの国にだってあり得そうなことだ。国民一人一人が、真実を見抜く力を持たなければ、真の民主主義は実現できない。
残念なのは、Guy Fawkes Day自体が、日本人には全く馴染みのないものなので、いまひとつピンとこないことだ。
日本で言えば……ネズミ小僧が現代に甦ったようなものと捉えればいいかな?(全然違うか。)
さて、マトリックス3部作の製作者グループが創っているというのがひとつの看板になっている。だから、それっぽいのを期待していくと、見事に外されるので注意が必要だ。
CGは多用されているが、俳優のアクションを際立てるためのもので、マトリックスのように撮影が不可能な世界を描こうとするものではない。また、アクションも話題を呼ぶような派手なものはなく、またアクションの数も少ない。
マトリックスとは完全に異なるものを目指したらしいが、多少は似ててもいいから、見た事も聞いた事もないような世界観で、もっと興奮できる内容だったらよかったと思うのだが。
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