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2006.05.28

鹿鳴館

「劇団四季の鹿鳴館」
“劇団四季が魅せる、三島由紀夫の最高傑作。”

突然だが、四季の舞台を見に行く。(自由劇場)

劇団四季の公演は、過去に一度だけ見に行ったことがある。過去も過去、大昔だ。高校時代に当時の演劇部の顧問に連れられて、「ウエストサイド物語」を見に行った。今となっては見に行った事だけは覚えているが、どんな舞台だったのかはサッパリ覚えていない。

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C180527では、「鹿鳴館」の話である。舞台の内容は書くのが面倒なので、上記リンク先を参照。

私はこれまでに「三島由紀夫」の作品って読んだことが無い。つまり今回が初三島だ。
だから人によっては当たり前じゃないかと思う内容かもしれないが、感じたことを素直に書く。

まず台詞回しがくどくならないギリギリの説明口調。日常会話ではあり得ない、予め用意してあるかのような会話の文章(台詞なんだからもちろん予め用意してあるのだけれど)。新しい歌舞伎(?)ともとれるような形式的な文体。

そしてそれを喋る、役者陣のすばらしい滑舌。
あるときは詩のように、またあるときはマシンガンのように喋るのだが、それはあたかも優秀な演奏家が、音符のひとつひとつを大切に演奏するように、言葉の一音一音をすごく大切に発音するのだ。

三島由紀夫の書き記した一文字一文字を大切に喋る。最初はそれが逆に目に付くというか耳に付くのだが、それに慣れてくると、観てる方は一音だって聞き逃すものか!聞き逃してはもったいない!という態勢になる。それはある種の中毒症状だ。

そうだ。この舞台の本当の主役は、三島由紀夫の書いた台詞そのものなんだ!
そしてその台詞は、文字が音に変わると麻薬的な力を発揮するのだ。

ところで、この舞台だが、1幕90分、休憩20分、2幕70分。全部で180分かっきり。カーテンコールがあるので実際は若干はみ出るが、見事な舞台進行。脚本って公演時間を計算して書くものだとは思うけど、ひょっとして三島由紀夫は180分00秒で終われるように最初から計算してたのかなぁ…。

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写真上:パンフとチケット半券
写真中:自由劇場
写真下:鹿鳴館があったという千代田区内幸町(というか帝国ホテル付近)

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