うなそば
前回の続き。
成田山の表参道と言えば、うなぎである。せっかくなので(?)うなぎを食べて帰ろう。
去年一度行った川豊は、長蛇の列。
そこで、建物の佇まいがひときわ目立つ大野屋旅館で食べることにした。写真では上に切れてしまっているが、望楼のある立派な建物だ。登録有形文化財に指定されているとのこと。建物がカッコいいので、一度中に入ってみたいと思っていた。
玄関前にメニューが。何々?「うなそば」だって!?
蒲焼が蕎麦の上に乗っているらしい。
うな丼か、うな重にしようと思っていたが・・・これにしてみようかな。
出てきたものは、思ったとおりのものだったよ。
添えられているのは、わさびとネギとミツバを刻んだもの。
うな丼やうな重には、二つの楽しみがある。一つ目の楽しみは鰻そのものの味。もうひとつは鰻の油とタレが染み込んだゴハンの味だ。
このうなそばには、当然ながらこの二つ目の楽しみがまるでない。鰻の油とタレがソバツユに溶け込んで、グッと美味くなっているならいいのだが、残念ながら、ソバツユのダシの味に鰻の油とタレの味が埋没してしまっていて楽しめない。その分、後味が非常にサッパリとしているのだが。
失敗したよ。
私は、てっきり鰻が食べたいと思っていたのだが、本当は違っていたと再認識した。無意識の下では、味の染みたゴハンが食べたかったのだ。
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