DATからMP3ファイルにコピーする作業をやっている。
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DATって知ってるだろうか。デジタル・オーディオ・テープ。
90年代初頭、バブル絶頂の頃(笑)発売された、録音・再生メディアのひとつ。
当時MDが普及したため、民生用にはほとんど普及せず、プロ用には普及したものの、今ではHDDレコーディングが主流になってしまったため、はっきり言って「終わった」メディアだ。
上写真は、DENON製DTR-80P。15年ほど前(1992年)に買って使っていたDATデッキ。
もともと、生録とかやろうと思って買ったものだが、結局、CDからダビングするのにしか使っていなかった。
そして、その後全く使わなくなり、このDTR-80Pは10年以上押入れで眠っていたのである。
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さて、昔から気に入っててくり返し聞いているCDがある。
KAO SOUND GALLERY 光と風のアンサンブル at 八ヶ岳高原音楽堂
なんと、花王でリリースしていたCDだ。こんなのAmazonでも手に入んないぞ。
内容は当時のポピュラーソングを弦楽四重奏で演奏しているというもの。
このCDは、非常に良い。高音質な録音もさることながら、何が一番いいかっていうと、それはCDだってところだ。(笑)
(なに言ってんだか)
で、このDAT。
KAO SOUND GALLERY 光と風のアンサンブルII at 八ヶ岳高原音楽堂
曲目が、非常に懐かしい。
KAO SOUND GALLERYのシリーズはCDのほかDATでもリリースされていた。私はCDよりもDATの方が高音質だという理由から、パート2はDATを買ったのだ。
このDATは、今となっては悪い。非常に悪い。CDよりも高音質だってのに悪い。何が悪いかというと、CDじゃないってのが悪い。
つまり、CDは、そのまんまiTunesに吸い上げてiPodで聞けるが、DATはそんなこと出来ないのだ。
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で、最初の話に戻る。光と風のアンサンブルIIをiPodで聞きたい。
手はいろいろある。CD版の光と風のアンサンブルIIをなんとか入手するとか。
でも、やはり一番現実的なのは、DATとPCをつないでアナログでダビングするってことだろう。
PC側で用意したソフトは3つ。「SoundEngine Free」「午後のコーダ」「SuperTagEditor」
Step 1 DATのLINE出力とPCのLINE入力をつなぐ。
Step 2 DATを再生して、SoundEngine FreeでWAVファイルに録音。
Step 3 SoundEngine FreeでWAVファイルを一曲ごとに切り分けて保存。
Step 4 午後のコーダで、WAVファイルをMP3にエンコード。
Step 5 SuperTagEditorで、MP3ファイルに曲名などを書き込み。
Step 6 iTunesにぶち込む。
Step 7 iPodと同期。
4時間くらいかけてこの作業を行った。
iPodで聞いてみたら・・・高音でひどいノイズが・・・
おかしいと思って、どこでノイズが入ったのか順にたどっていったら。
DATのLINE出力で既にノイズが乗ってた。
もうダメだ。
デジタルでそのままPCに渡せる方法があればいいんだが。