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2007.11.01

ムービーメーカーとテロップ

これまで、いくつか動画ファイルを作ってきたが、それらの動画ファイルは、全てWindowsXPにオマケで付いてくる、Windowsムービーメーカー(以下「ムービーメーカー」)を使って作成している。

こんな複雑そうなソフトがオマケで最初から入ってるなんて、Windows3.1やWindows95の頃からは考えられないが、これはおそらく、AppleがMacOSにiPhotoやiMovieなどのマルチメディア系の編集ソフトをドカスカバンドルしているせいだと思う。

さて、本当ならばお金を出して、もっと高機能な動画編集ソフトを買ってくるべきなんだろうとは思うが、貧乏なので買えないし、折角使えそうなソフトが最初から入っているのだから、使わない手はないのだ。

そんな訳で、ムービーメーカーを使っている訳だ。

しかしその編集機能のなかに弱点がある。
タイトルアニメーションと言って、テロップを画面の真ん中や、やや下よりに出したり、エンドロールを出す設定があるのだが、そのなかに、いわゆる字幕スーパーを出す設定がないのだ。

つまり、画面の本当の一番下に文字を出す設定がない。もしあれば、いちばん使う設定になるだろうと思う。

C191101

同じ事で悩んでいる諸兄も多いようで、ちょっと検索したらその設定を追加するXMLファイルを公開しているブログがザクザクあった。

ミ田_ ロ

追加の方法は以下のとおり。

1 追加設定のXMLファイルを探してダウンロードしてくる。

2 ムービーメーカーのインストールされているフォルダ(大抵は "C:\Program Files\Movie Maker" だと思う)のなかにある、Sharedフォルダ("C:\Program Files\Movie Maker\Shared")のなかにAddOnTFXフォルダをつくる。
("C:\Program Files\Movie Maker\Shared\AddOnTFX")

3 そのなかに、ダウンロードしたXMLファイルを放り込む。

4 ムービーメーカーを起動して、タイトルアニメーションの設定の中に、欲しい設定が増えていることを確認する。

5 コーヒーを飲む。

簡単ですな。

でも配布されているXMLファイルのなかに、どうも好みのテロップを出す設定がない。
こういうときは、XMLファイルを自分でいじくりまわして、好きな設定に変えるしかない。

ファイル内を少し変える→ムービーメーカーを起動→変化を確認
これを繰り返して、出来たファイルがこれ。

teroppu.xml

このファイルを、上記の方法でインストールすれば、タイトルアニメーションに4つの設定が追加される。

 下部字幕固定(画面下部に字幕を固定で表示)
 上部字幕固定(画面上部に字幕を固定で表示)
 下部字幕スクロール(画面下部に字幕が右から左へスクロール)
 上部字幕スクロール(画面上部に字幕が右から左へスクロール)

各パラメータが何を意味しているのか、わかるまでにかなりかかったよ。
未だに意味のわからないパラメータもたくさんあるし。
どこかで、しっかり日本語で解説しているサイトはないかな。

以下、自分でいじくってみる人は参考にしてくださいな。


C191101b

<Param name="BoundingRect" value="0.0 0.8 1.0 0.2"/>
字幕を表示する枠の位置と大きさを指定。valueの値のうち最初の2つで、枠の位置を左上を原点(0.0 0.0)とした座標を指定。後の2つで、それぞれ枠の幅と高さを指定。ただし、画面全体の幅、高さをそれぞれ1.0とする。例は、画面の下5分の1部分に文字を出すということ。

<Param name="IsOneLine" value="False"/>
BoundingRectで指定した枠内で、文字列を常に一行で表示するかどうか。するならvalue="True"。
文字列が長かった時に自動的に複数行に改行したい場合は、value="False"。

<Param name="VerticalAlignment" value="Bottom"/>
BoundingRectで指定した枠内で、上寄せにするか下寄せにするか。上寄せならば、value="Top"。
もちろん、HorizontalAlignmentというパラメータもあるようだが、ムービーメーカーのタイトルのフォントと色のところで、直接設定できるので、ここで指定するのは意味なし。

<Param name="EntrancePosition" value="1.5 0.5" />
<Param name="ExitPosition" value="-0.5 0.5"/>

それぞれ、スクロールするテキストの始まり座標と終わり座標。高さの指定は、よくわからないが、0.5だとなぜかうまくいく。
スクロールの方は、文字を大きくしても小さくしても、きちんと端による設定にしたかったのだが、EntrancePosition~の記述をしたら、VerticalAlignmentは有効にならないみたいだ。
ちなみにEntrancePositionとExitPositionでvalueの値を入れ替えると、アラビア語のように左から右へスクロールするぞ。


追記(初歩的な話)

いろんなところからこの記事にリンクが張られていて、たくさんの方にこの記事を読んでもらえているようで嬉しい限りです。
そのためかどうかは分かりませんが、度々この記事について、ほぼ同じ内容の質問のメールが来ます。そこで、その質問の回答を予めここに載せておきます。

(1) このWindowsムービーメーカーの話は、冒頭に書いてあるとおり、あくまでWindowsXP版の話で、Vistaでどうやるのかとか私に尋ねられてもわかりません。またWindows7以降についてはムービーメーカー自体が全く違うアプリケーションになってしまいましたので、このxmlファイルは使えないと思います。

(2) リンク先のオリジナルxmlファイルですが、消していません。その場所にあります。単にあなたがダウンロードのやり方を知らないだけです。IEなどでは、そのままクリックしただけではダウンロードできません。もしわからなければ、そのまま諦めてください。そんなこといちいち説明するほど私は優しくありません。

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