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2008.01.12

姫百合

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日本人に生まれたならば、一生に一度は訪れておきたいと思っていた場所のひとつ、「ひめゆりの塔」。

慰霊のテレビ中継やその他の情報でわかったような気になっていたが、実際に見て感じて、そんなの何もわかったことになっていなかったと思い知らされた。

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ひめゆりの塔がこんな小さなものであったということ。
奥の四角い、いかにも慰霊碑であるかのようなものは納骨堂であること。

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本当に見て、知っておかねばならないのは、後から作られた「ひめゆりの塔」でも「納骨堂」でもなく、その手前の穴「伊原第三外科壕」であること。(テレビなどで流される正面からの映像では、角度の問題で全く映らない)

左手にある祈念資料館も見学したが、海軍壕の時よりも増して泣きそうだ。
中でも第4展示室の生存者の証言本は、まさに圧巻。時間の都合上一部分しか読めなかったが、読んだ後は、彼女らの犠牲の上に今の平和があることは確かだが戦後つくり上げた平和が正しい平和なのかとか、我々はそんな平和の上でのほほんと生きていてよいのかとか、頭の中でいろいろな思いが渦巻き、思考の全てがそれに埋め尽くされてしまうのである。
そして最後に思うのだ。現代日本語の「平和」という言葉の意味は軽すぎると。

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ひめゆりのすぐ近くにある食堂兼御土産店の看板。
ずどーんと重くなった気分のときにこんな看板見せられたら、怒りすら覚える。

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