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2008.03.03

黄金の羅針盤

C200302fライラの冒険 黄金の羅針盤
The Golden Compass

世界観が分りにくいという人もいるようだが、決してそんなことは無く、わりとすんなり入り込めた。

とにかく映像が美しい。まるで、美しい絵本のページを、次々とめくっているようだ。
映像としての見所はかなりある。おそらくいちばん見ておかなければならないのは、生き生きとした動物たちだ。「ナルニア国物語」の動物たちよりもすごい。駆け回るダイモンだち、そして鎧クマの疾走とその後の戦闘シーンはすごい。

ただ、ストーリーばかりを追いかけていて、ドラマ性が薄い気がする。折角いい役者揃えているのになぁ・・・。

何か事が起きて、それが済んでこちらの頭の中が整理される前に次の事が起きるため、あれ?あれ?あれ?と思っているうちに次に進んでしまう。ライラが黄金の羅針盤を手に入れるシーンも何の脈略も無く唐突だし、リー・スコーズビーとの出会いもいきなりだ。それ以後に出てくる重大な謎も、あっさり会話の中で話されてしまったりする。
だからけっこうドタバタした印象を受けてしまう。もっと言えば、なんだか総集編っぽいのだ。

長大な物語(の3分の1)を、2時間弱に詰め込まなければならないという制限があるのだろうが、1カット1カットをもう少しゆったりとって、見る方を所々で休憩させるような進行にしてほしかったと思う。

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