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2009.11.29

ライオン東京

C211128d

劇団四季の「ライオンキング」のチケットをもらったので見に行く(四季劇場「春」)。
なかなか自分で買って行こうとは思わないので、なかなか無い機会だ。

四季の芝居は超久しぶり。前回見たのは3年半前の鹿鳴館(自由劇場)だった。
確か、その時も隣で「ライオンキング」は上演されていた・・・。いや確かもなにも、看板に上演10周年ってなってるじゃないか。

10年って。そこまで行ったら逆にやめられなくなっちゃってるんじゃないの?

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四季劇場「春」は、もう完全に専用劇場なのだね。ライオンの絵が描いてあるし。

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もらったチケットは2階のC席。つまり3000円の一番安い席。単純に客席の上のほうだから、舞台から一番離れているから、安いんだろうと思っていたが、行ってみたら違った。

その席からは、プロセニアムアーチの上辺が、3階(バルコニー)に隠されて見えないのだ。ひどいなーこれは。その席の一列前だったら、大体見えるのに・・・と思って座席表を確認してみたら、そこはB席で6000円。お値段倍だったよ。ちぇ。

とは言え、メリットがあるとも言える。普通の人はメリットとは思わないかもしれないが。
席は約45度の角度で舞台全体を覗く様な感じになるため、舞台上での人の動きや舞台装置の動きが手に取るようにわかるのだ。

大量の役者(ダンサー)がそれぞれ袖のどこからどのタイミングで入ってきて、舞台上のどこをどのように通り、最後はどこへ抜けていくのか。理論的にまとめられキレイに無駄なく動いていく。その様子が一目瞭然。

舞台装置もすごい事になっていた。舞台のやや下手にあるセリになってる螺旋階段がすごかった。しかも回り舞台になってる。床が半月状に回転しながら開きそこから螺旋階段が出てきたときはびっくりした。また、その部分を含めて、床の奥がダイナミックにせりあがり、斜面になったりする。それ以外にも面白仕掛けが満載だ。

そして、その舞台装置の動きが、役者の動きに見事に同調する。もうありえないくらいに。
役者が螺旋階段を登る・・・・螺旋階段が回転する・・・・そうすると役者は常に客席側から見える位置で階段を登ることになる。なんか、そういうテクニックにシビレてしまったよ。

・・・いや、今から思えばそれもデメリットかも知れない。
あまりによく見えすぎるために、きちっきちっとした手はずというか、秒刻みと思われる舞台進行が気になって気になって、ドラマをゆっくり味わえないのだ。

舞台前方で役者が演技をしているその後ろ側で、人がどう動いたか、セットがどう動いたかみたいなテクニカルな方に目が行ってしまい、肝心の主役だちの演技をゆっくり見られないのだ。

それだけで、第一幕はなんか疲れて終わったよ。
さすがにこれじゃいかんと思って、第二幕は主役だちを集中してみるように心がけた。

(以下、面倒になったので箇条書き)

・舞台という狭い面積をアフリカの果てしなく広がるサバンナに見せたり、ジャングルに見せたりする演出がすごい。なかでも日の出の見せ方がいいね。あんなのよく思いつくなぁ。
・何も無いサバンナにたくさんの動物達が入ってきて、殺風景だった舞台があれよあれよと言う間にゴージャスに変貌する。ドラムの生演奏、厚みのあるコーラス、複雑な衣装。自然と場内から拍手が巻き起こる。物量があってしかもそれが全て調和する。それはもう、厚切りステーキに照焼ソースをかけたようなコッテリさだ。
・子役達がすごく良いね。子ライオンが身軽にポンポン飛び跳ねるような感じの演技や、ハキハキとした台詞回しが小気味良い。逆に学校とか行かせてもらえてるんだろうかと心配になってしまう。
・動物の衣装の妥協のなさはすごい。キリンなんて、衣装を身に着けてどうやって立つのだろうか。しかも歩くのが大変そう。他、キリンに限らず、みんな腰を痛めそうだ。

最後に、気になった点をひとつだけ。
・草の役の人たちの衣装がドッキリ。なんか、裸に緑色のテープを巻いただけみたいに見えた・・・。

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今日のチケット。
ライオンキングの東京公演だから「ライオン東京」なんだろうが、「ライオン東京」だけだとビヤホールの入場券みたい。

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