プチフリとDefraggler
LOOX-T70HをSSD化する話のその後。FlashFire導入後も、イマイチすっきりしない感じが続いていた。
SSD化すれば速くなると思っていたが、むしろHDDの時よりも遅いし、快適さなんて望むべくも無い。HDDに戻した方がいいのではないか?と思い始めていた。
SSDはこれほどまで、遅くなったり固まったりするものなのだろうか?
同じ半導体であっても、フラッシュメモリやSDカードを使っていて、これほど遅い感触は無い。それどころか、レディブーストとかいうフラッシュメモリを使った高速化技術まである。
-----------------
SSDを使うにはこういう点に気を付けろ的な、いろいろ言われていることがある。
・EWFを入れろ
EWF(Enhanced Write Filter)というのは、TurboSSDやFlashFireのことで、メインメモリとSSDの間に入るキャッシュの仕組みのこと。
・プリフェッチを無効化しろ
プリフェッチというのは、これまでのディスク・アクセス状況を監視し、その情報を元にして必要になるであろうディスク内のプログラムなどを先読みしておく機能。SSDは先読みしなくても充分に速いので、意味ないからやめろってこと。
・デフラグはやめろ
SSDのデータ保存方法はHDDと異なり、物理的にヘッドが動く訳でもなんでもないので、必要も無いのに読み書きすることはSSDの寿命を早めるだけだからやめろってこと。
EWFは入れた。それに併せてディスクの書き込みキャッシュも無効にした。同じような機能が重複してあっても意味無いので。
それと、プリフェッチの無効化は試したが、結果とんでもなく遅くなるので有効に戻した。
msdnをよく読むと、「EWF を RAM オーバーレイと併用してブートボリュームを保護する場合、Prefetch は起動から次の起動までの間、そのデータを保持することはできません。」ってなっている。つまりディスク・アクセス状況を書き溜めても、どうせリブートで飛んでしまうんなら意味無いよねってこと。TurboSSDやFlashFireはリブートしても飛んでしまう訳ではなく、最終的にはきちんとSSDに書き込むので、msdnに書かれている状況とは違う。
問題は、デフラグだ。
一応、Windowsが勝手にサービスとして起動するデフラグは止めてはある。でもこれって本当にデフラグは不要なんだろうか。
-----------------
「ssd デフラグ」でググッたら、あっさりこんなブログを発見。
書いていることを要約すると、「フラグメンテーションは読み出しには影響ないが、書き込みに大きな影響がある」とのこと。
書き込まれているデータの断片化ではなくて、書き込まれていない空き領域が断片化していると、そこへ書き込みする時に時間が掛かるので、こまめに空き領域の断片化解消をすることが必要なのだと。そして、Windows標準のディスクデフラグツールでは、書き込まれているデータの断片化解消が主眼なため、効果が出にくいとも。
この空き領域の断片化は、Defragglerというアプリで解消できるらしい。試してみる価値はありそうだ。
Defraggler - File and Disk Defragmentation
これをダウンロードしてインストールする。
空き領域のデフラグのやり方はパッと見良くわからないが、下のボタンではなく上部メニューからか、ドライブの右クリックメニューから選ぶ。(上画像)
「空きディスクのデフラグ」と、「空きディスクのデフラグ(断片化を許容)」との違いが良くわからないが、とりあえず「空きディスクのデフラグ」の方を試した。20秒~30秒で終わったがこれでいいのだろうか???
-----------------
結果、プチフリは皆無となった。
使ってて、かなりスッキリした感じがする。快適で速くて、スムーズさを感じる。そうそう、こんな感じを期待していたのだ。おぉ。
きっと、数値的にもパフォーマンスが出ているに違いないと思って、CrystalDiskMarkを走らせてみた。
あれ?
前と、あんまり変わんないような・・・。
そうか、Flashfireを起動したまんまだった。
Flashfireを無効にして、もう一度。
あれれ?
これも、前のキャッシュなしの状況と変わんないような・・・。
まぁ、ベンチ中にプチフリが起きるかどうかなんだから、その快適さは数値では表せないさ。
| 固定リンク
「テクノロジ」カテゴリの記事
- ハンガー型乾燥機(2024.11.11)
- NORDMÄRKEに+α(2024.09.26)
- 登記の電子申請(結果)(2024.07.06)
- 思う壺………な果実(2024.06.26)
- 登記の電子申請(2024.06.15)