Fazer / Geisha
先週、日本橋三越の北欧フェアで買ったものだが、今日見たら、成城石井とかでも普通に売ってるね。
フィンランド、ファッアー社製チョコ。
その名も、ゲイシャ!
箱には扇子や竹、紅葉がデザインされているし、Geishaの文字も筆文字っぽい。明らかに日本の芸者のことを言ってるよな。(でも全然、東洋っぽいデザインになってないなぁ・・・。)
ところで、なんでフィンランドの会社が、お菓子に「芸者」なんて名称を付けたんだろうか。
遠く離れた極東の国に対する憧れがあったとも思えないし…と思ったので、ちょっと調べてみた。
ファツェル -FAZER- についてによると、その名前の由来は「あなたをあまやかすひとときを提供する意味をこめて」とのこと。
そうなのか…いや、まてよ。それだけじゃ、別に「芸者」である必然性がまるでない。別のフィンランド語の単語でもよかった筈だ。
--- ---
そこで、上記リンク先で、ファッアー社の歴史を再度確認してみると…。
ファッアー社は1891年創業で、当時のフィンランドはロシア圧政下。
ファッアー社が「GEISHA」シリーズを始めたのは1908年。
次に、ウィキペディアでこの頃のフィンランドの歴史を調べてみると…。
1904年、ニコライ・ボブリコフ暗殺。(フィンランド統治のために帝政ロシア軍により送り込まれた総督)
1905年、ニコライ2世(最後のロシア皇帝)がフィンランドの「自治権廃止」を撤回。
うわっ。
そう、お気付きだろうか。
ちょうどその頃、日本とロシアの関係で重大な出来事があった。
1904年~1905年、日露戦争。
これ、このチョコのネーミングに絶対関係してるよね。
それぞれの事件自体が直接関連していなくても、フィンランド国民としては絶対日本と仲間意識持った筈だよね・・・。
この新しいお菓子に、何か日本語の名称を付けようと思ったきっかけになってるんじゃないかな。
100年前の、“Cool Japan”。
--- ---
さて、チョコレートだが、外側は甘い甘いミルクチョコ、中には多少粒粒感が残ったヘーゼルナッツのクリームが入っている。
やはり日本茶と合わせて頂くべきなのかなぁ。
どうしてこれで「ゲイシャ」なのか、やっぱりわかんないけど。
| 固定リンク
「お菓子」カテゴリの記事
- 皇居乾通りの通り抜け(令和6年秋)(2024.12.01)
- 3199第2章(2024.11.29)
- 松戸駐屯地(その2)(2024.11.24)
- サンミーとまるでサンミー(2024.11.23)
- SHIMOFUSA AIR BASE(その3)(2024.10.30)