Taro
タローと書くとナニワのモーツァルトっぽくなるが、Taroと書くとやはり岡本だ。
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今日は、北の丸公園の(って言うよりは竹橋の)東京国立近代美術館まで来た。
生誕100年岡本太郎展。
節電のためか、時間を短縮した営業。日の丸は、半旗。
太郎氏。写実的な絵もちょっと書いてたんだね。それの実力に裏打ちされているから、抽象的でダイナミックな絵が描けたんだなって、当たり前のことを思い直す。
普通の人には見えない空気感や情熱を描く、才能と技術。
そして、来るものすべてに対決を挑む姿勢は、ちょっとまねできない。
縄文土器との関わりも面白かった。確かに縄文式土器って岡本太郎っぽい。いや、順番逆か。でも、土器自体は創ってはいなかったようだが、ひょっとして(太陽の塔含めて)創っていた数々の彫刻は、現代の土偶だったのだろうか。
最も凄かったのは最後の目玉だらけの展示室。美術館側も狙ったんだろうけど、ちょっと顔をあげられない感じだった。
それと「座ることを拒否する椅子」に一度座ってみたいと思っていたが、座れたのでよかった。3種類とも。
さて、帰り際にお土産をくれる。福引の要領でことばが書かれた紙を1枚くれるのだ。
私がもらったのは、これ。
最近、運命も己自身の一部なんだなと思い始めていた。
経験してきたこと、これから経験すること。想いや悩み、それ全部ひっくるめて己自身。何一つ欠けても己自身にならないと。
そこに来て、この言葉だ。それが否定ともとれるし、肯定ともとれる。
重い。
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