写真展を~~見に行く~~
(題は、例のあの口調で読んでください)
戦場カメラマン、渡部陽一氏の写真展である。
高島屋柏店で開催中。(11日まで)
昨年からTVですっかりお馴染みになった人だが、それはカメラマンとしてというよりは、喋り方やキャラクターとしてだった。
どんな写真撮る人だろう?とはぼんやり思っていたが、TVではあまりその点ついてやってくれない。
電車の中吊り広告で写真展開催を知り、これは是非見ておきたいと思った。そして、今日やっと見てきた。
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やはり人物が多いんだね。戦場を撮るというよりは、死と隣り合わせになっている人々の生活、母と子、悲惨ながらも逞しく生きる子どもの素顔を撮っている。
そして、写真パネルの一枚一枚に、渡部氏のコメントが付けられている。「撮影した瞬間に感じたこと」とのことだが、これってつまりは、このそれぞれの写真のどういうところを見て欲しいか、最低限、撮った瞬間の自分と同じ気持ちになって写真を見て欲しいと言うことなんだろうと思う。
でもね、それを黙読すると、あの独特の口調が脳内で再現されちゃうんだよね・・・。
あと約25分間にまとまっているDVDの放映もなかなか良かった。
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さて写真自体は、一枚一枚素晴らしいものだと思うのだが、見せ方にもう一工夫欲しい気がした。
まず、みんな同じ大きさの写真パネルだった(四つ切くらいだったろうか)。
折角の写真展なので、もっともっと大きく引き伸ばした、床から天井まであるような、でかい写真が何枚かあると良い気がした。写真の前に立つことで、写真集では味わえない、戦場に居るかのような臨場感や恐怖感が体感できるような…。
人物も等身大で見れば、目でではなく肌で感じることもあると思うし。
それから、戦争が起きている場所や民族、原因などについて細かい解説が欲しい気がした。
これだけでは、「戦争→怖いね嫌だね」で終わってしまう気がする。
地図を示し戦争はどこで起きているのか、どういう民族が争っているのか、なぜ争っているのか、資源なのか、宗教なのか、それにアメリカがどうかかわっているのか、そんな細かい解説がまずあって、その前提となる知識を得た上で写真を見れば、写真の人物が、何故苦しみ、毎日を何を想って生活しているのか、表情からその気持ちを読み取れるようになれると思うのだ。そうして理解が深まることで、写真の価値が倍増する。
どちらも、写真がというよりは、その展示のプロデュースの問題なんだけどね。
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上画像は、写真展入場券の半券。
その裏。
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