石巻から来た缶詰
缶詰を買った。
池袋駅構内で開催されていた「宮城・石巻復興市」にて。一缶400円。
製造者は、株式会社木の屋石巻水産。
そう、この缶詰って、津波缶詰なのだ。
一度は津波で流されたが、それを拾い集めて洗ったものなんだという。
貴重な缶詰だ。素直には喜べない貴重さだが。
缶詰をよく見ると、流された時に何かにゴツゴツぶつかったと思われる傷やへこみが見える。
錆びが出ている部分もあった。なんせどっぷり海水に浸かったのだ。あと、写真ではわかりにくいが、缶詰のフタのへり部分に、泥も若干だが挟まっている。
だからと言って、何か感傷的な事を言うつもりはない。でもどうしても津波やその被害のことに思いを馳せざるを得ないね。
缶詰なんだから外側がどれだけ傷んでたって、穴が開いたりしていない限り何ら問題はないが、これだけ缶が傷めば、売り物にならないとして普通は廃棄してしまうものだろう。
でも中身に自信があるから、これで売りに出せるのだ。そして中身に自信があるからこそ、廃棄なんてできないのだ。
そんな缶詰。きっと美味しいに違いない。だから、この缶詰を買った。
復興支援のつもりで買ったのではないよ。
買ったのは、さばの水煮、さばの味噌煮、さんま味噌甘辛煮の3缶。
今日は、さばの水煮を食べてみた。
美味いね。アブラもすごい乗ってる。煮汁もじゃぶじゃぶ入っていて嬉しい。
やっぱり俺はサバが好きだ。
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