河童、幽霊、そして徳川慶喜
昨日は疲れが酷くて、何も書けなかった。丸一日、日に当たってると疲れがひどい。
昨日、千代田線から常磐線快速に乗り換えるため、西日暮里の駅から日暮里の駅まで歩いた。
そのまま、千代田線に乗っていれば北千住で乗り換えられるのだが、たまには気まぐれでそんなこともしてみたい。
個人的にやる“ぶらり途中下車の旅”や“ちい散歩”みたいなものだ。
線路の東側、尾久橋通りを歩けば距離としては1キロもない。それでは面白くないので、西側、すなわち千駄木、谷中方面をぐるりと周ることにした。
西日暮里駅北口を出て、西へ。そして大きな三叉路(道潅山下)を南へ。
不忍通りを歩いていると、路地の隙間から鬱蒼と樹が生い茂っているのが見えた。
神社か何かがあるのか、ここらで休憩もいいかと思い、ふらりとそちらの方へ。
そこは公園だった。須藤公園。
日本庭園ではないが、住宅地の真ん中にこんな立派な公園があったとは。そこそこ清掃が行き届いており、いわゆる遊具の他、大きな池があり、おやしろあり、滝あり、その滝を愛でるための橋あり、藤棚あり。
そしてその藤棚から変な看板が下がっていた。
河童がいるらしい。w
木のフシのところがちょうど河童っぽいので、それに着想して作ったもののようだ。ちなみに「か」の右上の点も、「ぱ」の右上のマルも小さな木のフシ。
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須藤公園を後にして、不忍通りを先に進む。
そろそろ日暮里駅のあるあたりを過ぎてしまったろうかと思い、大きな交差点(団子坂下)を折れて東へ。
8月、そして夏休みの最終日曜。
祭囃子とともに御神輿とすれ違う。町会主催の小さな夏祭りが周辺で行われているようで、そのお祭りに自分は関係ないけれど、気もちがウキウキしてくるね。
さて、そんなお祭り気分のなか先に進むと、お寺だらけの一画があり、そのなかのとあるお寺の前に出されていた立て看板に目が釘付けに。
全生庵「幽霊画展」
もちろん入って、幽霊画を見てきたよ。(拝観料500円)
今の時期、毎年恒例になっている展示だそうで、三遊亭圓朝が収集した幽霊画(掛け軸)コレクションを公開するもの。特に今年は、涼むのに良い節電スポットになってるらしい。w
はぁ、さすが天下の圓朝師匠。なかなか良いご趣味で…。(^^;
コレクションの中で一番いい絵だなと思ったのが「蚊帳の前の幽霊」という一幅。蚊帳の向こうに細く美しく描かれる幽霊、そして行燈。その光と影の描き方が凄い。ちなみに誰が見てもイイ!って思うようで、コレクションの中でも代表的な作品らしい。
それと、寺の前や展示室の外からは、あまり人が出入りしているようには見えなかったのだが、展示室の中は人がびっちりでびっくり。拝観のお客さんで大混雑だった。
・・・・・・その後、私がいるうちにスーッと人が引けて急に空いたのだが・・・・・・今から思うと、あの人たちって本当に拝観のお客さんだったのだろうか?足はあったようだけど。w
それは冗談としても、一人二人幽霊が紛れてても分かんなかったかもな。(笑)
絵葉書買っちゃった。(笑)
元絵が掛け軸なのでハガキだと半分くらいが余白になってしまうのだが、Ghostとか書いてあって、けっこうモダンなデザインなのね。
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全生庵を後にして、谷中霊園を抜け日暮里駅を目指す。
霊園の入り口で「↑徳川慶喜墓」という標識が目に留まり、ちょっと見て行こうと思い、そちらへ。
途中道に迷ったり、誰かの墓の前で涼んでいた猫と戯れたりして、どうにか徳川慶喜墓に到着。
鉄柵に葵の紋が…。
向かって、左側のドーム状の“円墳”が徳川慶喜墓。
本来なら徳川宗家の墓に入るのが筋だが、慶喜はそこから別れて、わざわざ徳川慶喜家を創設してこの墓に入ったのだ。
ちなみに葬儀は遺言で仏式ではなく神式で行われたという。
なぜ慶喜が大政奉還したのか、この墳墓の形から読み取ってくれぃという事なんだろうと思う。
表記は「徳川慶喜墓」だが、間違いなく本人は「徳川慶喜陵」だと思ってる。
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“ぶらり途中下車の旅” 滝口順平さんのご冥福をお祈りいたします。
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