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2011.10.31

人類は接触不良を克服できないのか

C231030d

テレビの裏蓋を外してみた。
日立のWooo L32-WP03という機種。

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2年ちょっと前に引越しをした時に、それまで使っていたブラウン管テレビを捨てて、液晶テレビに買い替えた。

地デジ化の都合で、テレビとビデオデッキの両方を買い替える必要があった。
その点でWoooシリーズはHDDを搭載していて、配線をゴチャゴチャさせることもなく、テレビだけで録画ができる。
また、それほど大きいサイズのテレビは必要ないとも思っていたので、シリーズの中で当時一番小さかった32インチのこれに落ち着いた。

んで、この2年間平穏に使用していたのだが………急にHDDの調子が悪くなった。

まず、録画した番組の一括削除ができなくなった。個別の削除はできるが、メニューに出てくる一括削除のところが灰色になって選択できない。
「あれ、このメニューからは選択できないんだったかな?」と思って何回か操作するるうちに、「HDDにアクセスできません(1)」とかいうメッセージが出て、録画関連のメニューが全然操作できなくなった。

マニュアルを読むと、電源プラグを抜き、スタンバイ/受像ランプが完全に消灯してから電源を入れなおせって書いてあった。PCで言うところのコールドリブートだが、試したら元通り回復した。

やれやれと思ったのもつかの間、その1日後、予約録画した番組を見ようとメニューを開くと、録画が途中で切れて終わったことを示すマークが出ていた。
こりゃヤバイかな、録画番組溜めこみすぎたのが原因かなと思って、古い録画をザクザク削除しようと思ったら、今度はそれがうまく消えてくれない。

再度、コールドリブートを試したら、特に何事もなくテレビは起動はするものの、メニューを開くと、HDDが認識できないとかいう表示が出るようになった。
さらにもう一回コールドリブートを試しても同じ。

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んで、裏蓋を外してみたという話に繋がるのである。

HDDが認識しなくなるというトラブルは、実はPCで何度も遭遇している。
大体は本体(M/B)と繋ぐHDD側の端子に、薄い皮膜のような錆を生じていて、そのために接触不良を起こしているのだ。
この場合は何度か端子を抜き差しすればなおる。

それをこのテレビで試そうと思うのだ。

昔々テレビに真空管が使われていた頃、映りが悪くなったらテレビを横からバシーンと叩くと直るという現象があった。
映りが悪くなるのは、中の真空管のソケットが錆びて接触不良を起こしているというのが大抵の原因で、強く叩くと直るというのは、叩いた振動でソケットが擦れて錆が落ち、接触が回復するからなのだ。

つまり、端子の錆に限って言えば、当時から何にも進歩しちゃいないことになる。

だからと言って、このテレビも叩けば直るとは思っちゃいない。端子は擦れるかもしれないが、叩いたせいで他のところが壊れちゃ目も当てられないからね。

C231030f

中に搭載されていたHDDは、HGSTの2.5インチのモデル。

HDD:5K320-250
MODEL:HTS543225L9SA08
iVDR-S Built-in

もし本当にHDDの故障だったら、このHDDを交換すればいいってことだが、このiVDR-S Built-inていうのがクセモノだ。
そんなHDDはそこらに売っちゃいないし、iVDR-Sのカセットを普通に買ってきて、殻を外して中のHDDをここに付けることも考えられるが、そんなことしなくても隣のソケットに差せばいいだけなので、そんなアホなことはするつもりはない。

…とは言うものの、その結果、内臓HDDの容量が2テラとかに増えるんだったらちょっと魅力かな。

C231030g

HDDは、プラスチックのガイドのツメと1本のネジで固定されているだけだった。
ネジを外して、HDDのSATA端子を2回ほど抜き差し。

さぁ、これでどうだろうか。大慌てて裏蓋を戻し、コンセントを差して電源を入れてみる。

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ええ、上手くいったよ。サクッとHDDを認識。録画した番組も消えることなくそのままで、すべて元通り。
いや、むしろHDDへのアクセスが前より速くなった気がする。買った直後はこのくらい速かったのかも…。

ということは、また2年後に同じ事が起こり、同じ事しなきゃいけないのかな。

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