差し入れ、そして出所
左:登録商標 差し入れ羊羹 あずき
右:祝 出所まんじゅう 網走監獄
博物館「網走監獄」限定のおみやげ。
このシリーズ(?)には、他に「出所せんべい」があるが、それについては過去記事参照のこと。
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差し入れ羊羹。
変に気取らずに「羊羹」っていうのが、リアル。
塀の向こう側は酒もタバコも御禁制な上、厳しい労働を強いられるってこともあって、差し入れには甘いものが喜ばれるんだそうだ。
で、差し入れは新聞紙に包んだ羊羹が“定番”であった・・・かどうかは知らない。(^^;
この包み紙、大正9年9月9日付網走新聞をデザインに使っているようだ。
ただ、Wikipediaによると、2004年に廃刊した「網走新聞」は創刊が1947年(昭和22年)となっているので、この網走新聞はあの網走新聞とは別モノという事になる。
それとも、あえて“当時感”を出すために、それっぽく造ったモノなんだろうか…。だとするとそれはそれでスゴイ。
ちなみに、大正9年9月9日の天氣豫報は北の風、雨。暴風警報発令中の模様。何て日だ。
隣の「空罎で朋輩」というのは、酒に酔って口論を始めた上、空瓶で人の頭を殴り全治2週間の怪我を負わせ、懲役二か月の判決を受けたという記事。
包みの中はボール紙の箱になっており、その中にあずき羊羹。
けっこう普通に甘い羊羹だった。
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出所まんじゅう。
出所せんべいの時も思ったのだが、これって水引が蝶結びになってるのな。
一般に祝い事は何度あってもいいのだから水引は簡単に結び目が解ける蝶結びにし、逆に祝い事であっても、結婚のように何度もあっては困るものは固結びにするもの(蝶結びだと「また離婚するんでしょう?」って意味になっちゃう)。
ということは、これ蝶結びだと「どうせまた入るよね?」って意味になっちゃうような気が………。(笑)
パッケージ反対側には、「出所おめでとうございます」の文字。(笑)
中はこんなふうになってた。白粒あん、うぐいすあん、栗入り小倉あん。
10円まんじゅうより一周り大きいサイズのまんじゅうに、祝の文字。
こちらも普通に美味しい饅頭だった。
まぁ、ネタだね。
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今知ったが、網走監獄ってストリートビューで見られるんだな。
(それにしても、なんでまたそのタイミングで工事中なんだ…。)
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