白菜を見に行く
白菜と言っても翠玉白菜のこと。
トーハクでやってる「台北國立故宮博物院展」である。
台湾政府から「國立」が抜けているとクレームが付いたアレ。
今となっては、周到なPRの一環だったとしか思えないのであるが行ってみたら大盛況だった。
ちなみに会場で配られていた産経新聞のPR版では単に「台北・故宮博物院展」となっており、直っていない。
展覧会自体はけっこう長期間なのだが、目玉となるこの翠玉白菜は最初の2週間しか展示しないという。だから行くんだったら今日明日しかないと思っていた。
混雑状況がツイートされているそうなので、雨降ってるので空いてるかな…と期待しつつ見たら、いきなりの240分待ちとは。やる気失せた。(笑)
午前中は別件の所要を済ませ、その後の移動中にTwitterを見ていると、夕方に近付くにつれて待ち時間はどんどん短くなっている模様。これはと思い上野に向かう。
東博に着いた午後四時前には、80分待ちの表示になっていた。
で、結局実際待った時間は本当に80分くらい。
キトラ古墳の時と比べて、外から見える列が短かったので、またまた盛った表示しちゃってぇ…と思っていたのだが、建物の中に入ってからの待ち時間が長かった。展示室ほぼ2つ分が待ち行列で埋まってた。(笑)
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思ってたより小さかった。外の看板やパンフの写真がでかいので、てっきり本当の白菜の1分の1スケールくらいだと思っていた。実際は2分の1か3分の1スケールくらいかな。もちろん、翡翠としてはものすごくでっかいんだけど。そして、やや平べったい。
もともとあった翡翠の塊をみて、その色や形から着想して白菜にに仕立てたのではないかと思う。また縁起物のイナゴやキリギリスを潜ませるとか、なかなか洒落た製作者ではないか。
他の至宝ももちろん見る。こちらは待ち時間なし。
良いなって思ったのは、乾隆帝の「紫檀多宝格」という玉器や磁器の箱入りミニチュアセット。あれは楽しいな。
それともう一つ、「刺繍咸池浴日図軸」という刺繍の掛け軸。刺繍の刺し分けによってまるで絹の布がふわりと置かれているかのような立体感で波が表現されている。2度見どころか戻って3度見4度見した。
さて、今回の展覧会のもう一つの目玉、「肉形石」は九州会場のみの展示なのだという。これは残念。逆に九州会場には「白菜」は無いので、要はそういうふうに割り振りをした訳だ。
今回のチケット。
会場が特別5室(「翠玉白菜」1点のみ)と平成館2階(その他の展示物)の2カ所に分かれているので、行った先で、裏面に日付スタンプが押される。
わざわざ今回のために日付スタンプをあつらえたようだ。
「平成館」とか「特別5室」とかの文字を入れた方が後々使い回しが効くと思うのだが、ここは敢えて「白菜」の文字を入れ、緑色のスタンプなのだろうな。記念だ。
インターネットミュージアムより拝借
インターネットミュージアムより拝借その2
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