Stereo Stereo (外伝)

深圳(ShinZhen)から国際郵便で荷物が届いた。

深圳というのは中国・広東省の都市で、香港との境界線のすぐ北にある経済特区だ。深川じゃないぞ。
Amazonのマーケットプレイスであるものを注文したらそれが香港の業者で、深圳にある倉庫からの発送になると言っていた。それが届いたのだ。

中身はコレ。
さて、コレは一体何でしょう？(笑)

左側より右側の方が大きく見えるが、実際は同じ大きさ。右側はちょっと潰れてしまっているため外周が大きくなっているだけ。全く問題ない。

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20年くらい前に買ったSONYのヘッドフォン「MDR-Z900」。
コレが数年前からの懸念事項だった。

んで、何が懸念事項か、見たらわかるよね？

イヤパッドの表面が剥がれ、全体的にベトベトしてきている。そのベトベトに細かいゴミがくっ付いてきちゃって、汚いどころか気持ち悪いレベル。
中のウレタンも全く弾力が失われていて、指でグッと押さえて離すと、指の形がクッキリ残る。(笑)

もう捨てようかと数年間思っていたのだが、先月になってコレ交換できるんじゃないかなと急に思いつき検索してみた。

売ってたよ。交換用のイヤパッドが……しかし片耳で1280円、税込1382円だという。つまり両耳で2764円。送料を加算すると3000円オーバー。
そこの業者では「国内最低価格を保証しております」とのことだが、それでも高い。純正パーツなんだろうけど、やっぱり高い…。

さて、同時に出てきた検索結果の中に、自力で何とかした人のブログが何本があった。
スゲエと思ったのはこのお方。パーツの傷をキレイに補修し、しかもヘッドバンドカバーをミシンで縫って作ってる…。
ほか、このお方はなんと先月アマゾンのマーケットプレイス経由で中国からコレ用のイヤパッドを安く購入してる…。

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以上の事から、MDR-Z900のイヤパッドについていくつかの事が分かった。

１.純正は高い。(笑)
２.MDR-Z900は、MDR-Z600・MDR-V900・MDR-V600と形が同じなのでイヤパッドを流用できる。
３.アマゾンで中国から安く買える！(笑)

それでアマゾンでMDR-V600を検索したらあっさりヒット。中国の業者（香港発送）で、DR-V900・MDR-V600用、両耳459円。
上記ブログの方はV900用を500円で購入しているが、それよりも安いじゃん。(笑)

喜び勇んで発注したが、それから３週間経っても届かない。
コリャやられちゃったかなと思って確認したらどうも純粋に郵便事故らしい。アマゾンに登録してあるだけあって良心的な会社で、すぐ返金に応じてくれた。再発送してくれても良かったんだけどね。

再検索して再発注。今度は香港の業者（中国発送）で、同じくMDR-V900・MDR-V600用、両耳440円。なんか検索する度に安くなってるんだけど。(笑)

それが１週間で届いた。最初の発注から一か月。やっと入手だ。

長々と書いたが、今回届いた荷物というのがコレ。

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早速交換作業である。
古いやつはもう要らないので、強引に引っ張って剥がす。カスみたいな汚いものがボロボロ出るので、速攻で捨てた。

パッドの内側に入っているというスポンジは見事に消失しており、ボロボロ出ているカスはそのなれの果てだったのかと気が付いた。

ウエットティシューで拭き取ってキレイに。穴の奥に入り込んでいるカスはブロワーで吹き飛ばす。
なんかむしのうんこみたいなのがたくさん出てきた。(笑)

消失したスポンジというのは、薄さ2ミリ、直径5.5センチの円形らしい。

ちょうどいいスポンジを見つけた。スーパーで売ってる刺身のパックの底に敷いてあったヤツだ。厚みは4ミリくらいあるが、たいした問題ではない。

良く洗って乾燥させれば、生臭さは消えるぞ。(笑)

マジックで線を引き、ハサミでカット。両面テープでヘッドホンに固定する。

お、全然悪くないじゃん！

いよいよイヤパッドをヘッドフォン本体に装着するのだが、これが意外に難しい。イヤパッドの「ミミ」の一部を引っ掛けると別の一部が外れ、また別の一部を引っ掛けるとさらに別の一部が外れるという堂々巡り。俺ってこんなに不器用だったっけ…。

そこで編み出した技がコレ。

・ヘッドフォン本体に引っ掛ける「ミミ」の部分をくるりと一旦裏返しにする。
・ヘッドフォン本体を一緒に押さえ込みながら、本体に被さるように「ミミ」を元に戻す。
・本体とイヤパッド軽くツイストさせて「ミミ」の端を本体の溝に落とし込む。
・向きを整えて完成。

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パッと見で新品？って思えるくらいにきれいな見栄えになった。音質も全く問題ない。
後は、ヘッドバンドだよなぁ。

縫おうか。(笑)