想い出
オリンピック中継を見ていて、脈略もなく急に思い出したことがあったので書く。
かれこれ、15年くらい前の古い話だ。
とある、日帰り温泉施設に行った時の事。
韓国式アカスリのサービスがあったので、申し込んだ。
浴場に入り、しばらく湯船に浸かっていたが、飽きたので予約時間よりも10分位早かったがアカスリコーナーに行ってみた。
そこには水着を着た小太りの韓国人のおばちゃんが一人いた。
「ちょっと早いけどいい?」って聞くと、「イイヨ」って回答。
指示されて、ベッド(っていうか、台だ)に仰向きに寝て、さあいよいよ始めようとしたその瞬間、アカスリコーナーにもう一人、中年男が入ってきた。
「予約時間なんだけど」
どうも話を聞くと、韓国人のおばちゃんは、彼の予約時間に合わせてスタンバイしていたようで、私がその微妙なタイミングで来たために、間違ってしまったらしい。
「コッチ始めちゃったし、もうひとりすぐ来るからマッテテヨー」
中年男は、少し躊躇したようだったが、こう言った。
「俺が先に予約したんだから、俺をやってよ」
おばちゃんに「ゴメンネー、降りてもらってイイカ?」と言われ、私はベッドを降りて部屋の隅の方に移動した。
私のせいでこうなったんだし、そもそも私の予約時間はまだ何分か後なので、私自身そうすることに依存はない。
おばちゃんは、中年男に私が寝ていたベッドに寝るよう指示した。
「いや、こっちじゃなくて、そっちのベッドがいい」
私が裸で寝ていたベッドに、一度水を流すでもなくそのまま寝ろって言う訳だから、そりゃ嫌だろと私も思う。
そいつじゃなくて俺を先にやれ、こっちじゃなくてそっちのベッドでやれ…と、中年男の我儘放題を感じさせる言動で、嫌な空気感になっていた。実際は我儘ではなく正論なんだけどね。
私はなんか悪い事しちゃったなーと思いつつ、そのまま静観していた。
で、やっと中年男がその綺麗な方のベッドに寝て、アカスリを始めようとしたその瞬間、もうひとりの係の人が、アカスリコーナーに入ってきた。
若くてシュッとした、水着姿の韓国美人の女性。
中年男は、しまったぁぁぁぁぁ…!って顔をした。
今になって思い返しても、あの時は本当に申し訳ない事をしたと思う。
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